海賊船 Wonder Wind の冒険と略奪の日々を綴った航海日誌。
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10月28日~29日 海賊帽の日
=焼肉海賊ジャックの日誌=

28日、トリンシック港。 ベルトホルドが来て、笑って言った。
「喜べジャック。 ○○が断った! うはは 海賊冥利につきるだろ」 
「ま、当然といえば当然だな。 受けるほうがおかしいんだ、どっちかっつーと」「オレは 面白そうだからついてくぞ。 他のやつも 来たがってたのもいたが・・・」

置いてきたそうだ。 なんでも非合法な依頼に手を出したのが分かると、表の世界では結構ヤバいらしい。 ベルトホルドが1人で来たのも、仲間への気遣いかも知れない。 「やれやれ、すっかり法治社会なんだなー」 「まあな。 んじゃ 華々しく 散りに行くかあ!」 自分のことは どーでもいい とゆうのも、この男らしい。 「…あんまむりすんなよ? 団長が赤くなったら騎士団はどうなる?」 「別にうちの連中は 気にしないぞ」 キーコキーコ・・・

――『永遠の王』に出てくる、ペリノア王とクエスティング・ビーストの話を知ってるだろうか?  俺は今回クエスティング・ビーストになりたかったが、出てきたペリノア王は1人だけだった。 他のペリノア王は、まだサー・グラモアの羽根布団の中だった。 でも彼らが悪いんじゃない。 獣に魅力がなかったからだし、サー・グラモアだって、心からのもてなしをしているのだから。

で、ロストランド側のファイヤ入り口を探した。 「Doracron, Sueacron ・・・さて どっちだろな」 「確認する。・・・西だ。その後沿岸を南に」 キーコキーコ 「・・・思い出した。そういや昔、コーブの村長フェイときたことがある」 「ほう」 「そこで耐熱ゴーレムを見たんだった・・・お、船だ」 
念のため爆弾を投げてたら、偶然 陸を青い気配がよぎった。 「・・・ファイアのLv1ってチャンピオンモンスターの祭壇あるの知ってたか?」 「・・・いやw」 「土曜だからな」 上陸もしないうちに見つかるのはマズい。 急いで離脱して、別の上陸地点を探した。

ファイヤ入り口近くの沿岸。 実際、俺のチキンぶりは徹底してて、足の遅いベルトホルドを斥侯に出して自分は船でハイドしていた。 元より青とは、戦うより見つからないようにするのが優先だ。 「/ 誰にも会わずにエフリートの前まで来たぞ」 「/ じゃあいくしかないな」 急いでファイアに潜入する。 「ここだ」 「よおし」

依頼のイフリート5体は、あっさりとカタがついた。 頑丈な盾になる奴がいると、随分楽に戦えるもんだ。 「終わりか?」 「やったみてーだ」 「じゃ戻ろう」 「だな。長居は無用さ」 馬で駆ける中、青い気配が時々視界に入る。 一目散にファイアから脱出して、おんぼろジェニィ号に飛び乗った。

ザザーン・・・ 「ふー!時間にしちゃ短い旅だったな」 「おう 思いのほか 拍子抜けだったけどな」 「でもな それなんだけどな・・・実は、最後の難関がある事が判明した」 「ん」 俺の (中の人の) 背中を、汗が伝い降りる。 
「実際人間に戻れるのは・・・サーパンツだった

何を勘違いしたのか、俺はてっきりエルフになったムーングロウかと思ってたのだ。 「まだあんのか 戦闘?」 「いや ある意味 もっとひどい」 「何かあったっけか」 「サーパンツ銀行近くの橋に、その人間に戻せる魔法使いだか何だかがいるらしいんだが…そこに装備を全部はずしていかなきゃならんw」 なんてこったい。 「なら 問題ないだろ。ゲート出して誰か行かせて 覗けばいいんじゃないのか」 「ああ、協力してくれる魔術師がいればそうだな」
だが、これ以上は巻き込めないと俺は判断した。
「でも、依頼の分はこれで終わったぞ」

トリンシック港。 ベルトホルドに渡した報酬は、金貨5万。 「全財産じゃないのか これ」 「ま、それに近いな。 それに、ネレウス船長の残したお宝の地図だ。 あちこちに埋めたんで ほんとはもっとあるんだが・・・俺の手に残ったのはそれだけ」 「ふむ」 3枚あった。 「あとはプラチかな、親不孝亭を 受け継いだらしいから」 「そうだな。飾っておくか・・・ 確かに受け取った。 みんな待ってるらしい とりあえず店に戻るわ」 「おう ありがとよ! じゃああとで店に寄ろう。 うまくいっても、いかなくてもw」 「 帽子で判断するさ」
キーコキーコ・・・

ベルトホルドを見送ったあと、港を出る。  俺は人が多くて報酬が足りないようなら、おんぼろジェニィ号を明け渡すつもりだった。 だが、この船とはまだ縁が切れないようだ。 さて、一旦ニュジェルンへ寄って件のイフリートのクエストを果たし、それから・・・ 
「さあて・・・行くか!!!」 俺は、サーパンツへ突貫した。

――それからもチラチラ様子を伺ったりコソコソ逃げたり泣き喚いたり地団駄踏んだりと俺の活躍は続いたが、ま、書いてもしょうがない。 途中いろいろトラブルもあったりして砂嵐亭の力を借りたりもしたが・・・ 
明けて29日の夜、俺はついにサーパンツの橋の上に立っていた。

Nedrick:
今ここにたたずむ人々が、あなたの再生の立会人となるよう求めます!
ヒューマンの血の覚醒に成功しました。あなたはヒューマンの一員となりました。


「うは・・・うははははははははーーー!!」
 Clayton: 悪党め!ガード!
 Clayton: 貴様のような輩には我慢ならんのだ!ガード!
 Clayton: ガード!ガード!
 Clayton: 悪党め!ガード!


素っ裸の体に 海賊帽だけを乗せ、橋の上を歩く。 誰もいないのをいいことに、俺はひとり世界に向かって哄笑した。
帰ってきた海賊帽

(お わ り)
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