海賊船 Wonder Wind の冒険と略奪の日々を綴った航海日誌。
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10月23日 広い海原で
=焼肉海賊ジャックの日誌=

何の事はない。
奴らへの報酬なら、船や沿岸を襲ってかき集めりゃいーのだ!

だが・・・会うのは水エレとシーサーペントばかり。 本当に人がいなかった。
「うーむ」 ざざーーん、ざざーーん・・・

――思えば、捕まったとき以外で 堅気の方々に世話になるなんて これが初めてだ。 そもそも、俺のこんな体たらくを、船長は許しゃしないだろうし・・・(船底くぐりの刑だな、キット)・・・俺もこんなのを晒してないで、団を抜けて新しい日誌をつけるべきなのかも知れん。 なにしろ、海賊たちは1年以上も前にすっかり波にかき消えているようなのだから・・・本物の海賊たちは。

だが、半端な海賊の俺は、まだ生きていた。
俺は、傭兵になるには怠惰すぎ、騎士になるには秩序を守れな過ぎ、狂信者になるには信じるものが少なすぎた。 そうして海賊団に転がり込んだが、今は非情さが足りないとも言われている。 ま、要するに普通の人間なのだ、俺は。 そして、そういう奴らは 俺の他にも結構いるんじゃないかと思っている。

たぶん、な。

――なに言ってんだが自分でもわかんなくなってきた。
こうした不健康な妄想を一旦しまいこんで、俺は砂嵐亭を訪れ、ベルトホルドと一応の取り決めをした。 10月28日の夜にトリンシックの港から出航する。

まあなんにせよ、ここからまた始まる。
人に頼ってヨロヨロとだが。 始まるといいなあと思った。
(つ づ く)
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